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トルコ語を勉強する

トルコ語を勉強しています。研究に専念する義務があるので、トルコ語に関する論文を読んで要旨や感想を書いてみたり、トルコ語に関する興味深い刊行物があれば紹介してみたり、単語帳作ってみたり、そういうことをします。以前はタタール語についても少し書いていました。

Sputnik Türkiye 10.2 トルコニュース一覧

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Sputnik Türkiye 10.2 トルコニュース一覧

本日もトルコのニュースを紹介します。

■Sputnik Türkiye 10.2■
Sputnik Türkiyeはロシアの政府系ニュースサイト「スプートニク」のトルコ語版です。露土関係の機微をうかがうにはうってつけの情報源と思い、毎日「Türkiye」カテゴリの記事を抜粋して紹介しています。
10月2日は10件の記事を紹介します。


Bahçeli: Elbette Lozan sayesinde bağımsız olmadık, ancak...
MHPのバフチェリ党首は、エルドアン大統領のローザンヌ条約を批判する言説に関して「たしかに我々はローザンヌ条約のおかげで自由になったわけではないが、トルコ革命の時代、ローザンヌ条約においてトルコ国民の歴史的再生を列強の額に刻み込んだのだ」と述べた。
Bakan Soylu'dan kayyum açıklaması
ソイル内相は、ディヤルバクル県、ヴァン県、マルディン県に視察官がいることを明らかにし、「どの自治体であれ、クーデター、ギュレン教団、テロ組織への支援のような案件について決定を下すことは、当然ながら、我々が国民に負う責務である」と新たな首長任命を示唆した。
'İki bakanın telefonundan ByLock çıktı' iddiası
ギュレン教団が秘密裏に情報交換するために開発したアプリByLockの利用者のあいだに政治家も含まれていた、特に2名の大臣の電話からByLockが見つかった由。(註:記事内で氏名は明らかにされていないが、政治家としての半生がほのめかされており、読む人が読めば誰だかわかるのだと思われる)
Rusya'dan vizesiz rejim için ilk adım
昨年11月24日の露機撃墜以後、トルコ人へのビザ免除措置を撤回していたロシアであるが、免除措置の再適用にむけて重要な進展があった。露外務省が、露経済発展省に対してトルコ人ビジネスマンへのビザ免除を申請したとのこと。
Milli Savunma Bakanı Işık: Füzeleri havada yakalayıp imha eden sistem geliştirdik
ウシュク国民防衛相は、ミサイルを空中で補足・爆破する国産の防衛システムを開発したと発表。まだ実用化まで行っておらず、研究室環境では成功、これから屋外でのテストに移るという。
Polis, Üsküdar'daki gömülü silahların sırrını çözdü
イスタンブル県ユスキュダルで地中から250丁の拳銃が見つかった件で、捜査の結果、2009年にこれらの拳銃が重機で埋められる場面を見たという証人が複数人見つかり、警察の鑑定でもその際についたと思しき擦り傷が認定された。これらは司法警察から取得され、隠滅目的で埋められた可能性がある由。
Rus MMK Metalurji, İskenderun'daki fabrikayı satmaktan vazgeçti
ロシアの鉄鋼メーカー・マグニトゴルスク製鉄(MMK Metalurji)は、ハタイ県イスケンデルンの製鉄工場の売却を断念し、新たにこれに投資をして巨大化するとの方針を発表した。
Melih Gökçek'in 'Lozan'da kaybettiklerimiz' diye paylaştığı harita, tur şirketinin sefer haritası çıktı
アンカラ広域市長のメリヒ・ギョクチェク氏がtwitterで「この紺色の島がローザンヌ条約でギリシャに割譲した島々」などとして掲載した地図が、実はとある旅行会社の運航地図であり、ローザンヌ条約とは全く関係ないものであることが発覚した。
'İngilizlerin Kürt aşiretlerin borçlarını ödediği' iddialarına sert tepki
ディヤルバクル県で集ったクルド部族たちは記者会見を開き、祖国党ウウル党首の「英国が一部のクルド部族の負債を肩代わりした」という主張を否定した。Metinan族のレシト・アクジュ氏は、こういった主張をすることで「クルド人は金で売買できる」とのメッセージを流布したいのだと厳しく批判した。
Mahkeme, 'FETÖ'nün amacı belli değil' diyerek iddianameyi iade etti
ハタイ県第2重罪裁判所は、ギュレン教団員であるとされた容疑者に関する論告を、「組織の設立者、目的、戦略、活動の内実について情報がない」として検察局に返送した。容疑者はByLockを利用していたが、利用開始時期、通信相手、通信内容などが特定されていないとして、これも棄却理由のひとつとなった。



■本日の感想■
本日も引き続き、ローザンヌ条約に関する議論や、クルド部族と英国の関係、ギュレン教団捜査などの記事がちょろちょろと出ていました。また、トルコ国産のミサイル防衛システムが開発中とのニュースもありましたが、軍備の国産化はトルコ軍が精力的に進めている分野でもあり、ひょっとして本当に実現するならば興味深いところです。
最後のニュースは割と衝撃的で、ハタイ県の裁判所が「ギュレン教団という組織の存在を認めない」と言っているようなもので、海外メディアでは政府の粛清へのけん制ではないかとの声もあります。これから政府側がどういった対応をとるのかが注目されます。昨年には類似の事件で、証拠不十分として容疑者を釈放した裁判官が罷免・投獄されたことがあり、今回も何やら理由をつけて処理されてしまう可能性があります。トルコの法廷で判例がどれほど重視されるのかは知りませんが、先例を作ったことの意義も考えてみる必要がありそうです。
語学的には、vize rejimi「ビザが必要な制度」vizesiz rejimi「ビザが不要な制度」という複合語がなかなか趣深いな、と思いました。



以上。
記事への感想、苦情、またもう少し詳しく知りたいニュースなどありましたらコメントにて。
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